世界的に10代の女の子の半数がスポーツをやめてしまいます。その一番の理由が、身体に対する自信のなさです。専門家からのアドバイスを活かしながら、お子様が自信を育むことができる方法をご覧ください。
女の子は思春期に大きな身体の変化を経験します。この大きな変化により、外見について人目を気にしたり、自信が持てなくなったりすることがあります。そして、友人の輪や学校生活、大好きな趣味やスポーツからも距離を置くことがあります。
思春期の女の子は、競技スポーツをしているか否かに関係なく、自分の身体にできることとできないことや、自分の見た目についても判断や比較にさらされたり、傷つくことが多くなります。そこで、当社は世界的に著名な学術機関、センター・フォー・アピアランス・リサーチ(Centre for Appearance Research)の専門家と連携し、10代の女の子が大好きなスポーツを続けられるように、自己肯定感を育むためのヒントをご用意しました。
身体について自由に語り合うことができる場を作る
スポーツをしている女の子は、スポーツの能力ではなく外見について、頻繁にいろんな言葉をかけられています。しかし、外見よりも才能の方に注目しましょう。身体について自由に語り合うことができる場を作ることで、自己肯定感を育み、外見についての会話から距離を置き、自分の身体ができることについて集中するよう促します。スポーツの才能は、外見とはまったく関係ないことを思い出せるようにしましょう。女の子たちは、信頼できて参加しやすい場が用意されれば、安全なスペースだと感じ、思っていることを共有してくれるでしょう。
外見ではなく、からかいやいじめに負けない能力に重点を置く
当社の調査によると、スポーツをやめてしまった女の子の45%が、外見について否定的なことを言われた経験があります。残念ながら、多くの女の子がからかいやいじめを経験し、特に更衣室のようなところで周囲の人と自分を比較してしまっています。身体に自信をもてるよう成長するためには、なぜ自分自身や周囲の人の外見を評価したり、不愉快な比較をしたりすべきではないのか、理由を説明することが大切です。自分たちの能力に焦点を移すことで、お互いを競争相手としてではなく、チームメイトとして見るようになり、スポーツをする子供たちの自信を育むことができます。
あらゆる体型のロールモデルを紹介し、インスピレーションを与える
10代の女の子が、特定の体型でないとスポーツに向いていないと感じるのはよくあることです。ポジティブなロールモデルを見つけることは、それが憧れのオリンピック選手であっても、スポーツにおいて身体に対する自信を持つ重要性を理解している家族であっても、10代の女の子の自己肯定感を育むためにはとても大切です。スポーツをやめてしまう女の子の53%が、あなたの身体はスポーツに向いていないと言われています。さまざまな体型の女性アスリートや女性が活発に楽しんでいる姿を見せることで、スポーツするのに「適した」体型などないということを教えることができます。
正しい「スポーツをする理由」でやる気を引き出す
私たちは時々、スポーツをするやる気を失ってしまうことがあります。お子様が「スポーツをする理由」を見失い、スポーツをする目的が楽しむためではなく、身体や外見を変えることになってしまうこともあります。長くスポーツを続けるメリットはたくさんあり、長期的なメリットに注目することが、お子様に自信を持たせたり、スポーツを続けさせたりするのに役立ちます。短期的なメリットのためにではなく、楽しみや友情、達成感のためにスポーツをするように促すことは、自己肯定感や正しいモチベーションを育むのに役立ちます。
望まない注目について語り合う
望まない注目を浴びることは、女の子にとって苦しいことかもしれません。もしお子様がこのような苦しい思いをしているのであれば、それは絶対にあなたのせいではないと伝えて、何か問題があればコーチが気づいて、コーチに見守ってもらえるようにしましょう。ボディイメージについて問題を抱える女の子を、望まない注目や人目からどのように守ることができるか、どのように手助けすればいいのかというのはとても難しい問題ですが、お子様の意識を外見から成果や自分の身体能力の方に向けるよう考え方を変えることは、10代の女の子の自己肯定感を育むためには特に重要です。
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